「Aグループのほか、他企業の派遣先開拓に力を入れており、主に産業系システム会社への派遣実績が増えています。
特色としては、ERP(企業向け統合基幹業務パッケージ)分野の代表的な製品であるSR/3関連の仕事をしている人が比較的多いですね。
音声認識のソフトウェア開発、研究開発を行っているAの研究所にも3名以上派遣しています。
これもわれわれならではの特色ある仕事です。
理系出身で研究に近い仕事をしてみたい人は面白さを感じているようです」。
そう語るのは、AのWIT事業部長だ。
2000年の立ち上げ当初からIT新卒特定派遣ビジネスに参画しているWIT事業部長は、IT技術者の採用・研修、派遣先開拓、派遣先調整、派遣先との派遣料金改定交渉、派遣先面談、派遣者フォローなど、事業にかかわる全般を担当している。
Aのシステム部門で訓年の経験を持ち、IT業界を熟知するWIT事業部長は、「IT新卒新人の派遣先は、内定期間中の集合研修時からコミュニケーションを重ね、本人のやってみたい仕事や勤務地の希望を聞き、一人ひとりの能力や個性、適性、可能性をよく把握して、各自に最も適していると思われる派遣先をマッチングしている。
面談でじっくり話し合い、疑問点や不安を解消し、本人が「ここで頑張ってみよう」と十分に意特定派遣は、慢性的な技術者不足に悩むIT企業の人事担当者にとって、大きなメリットがある雇用の選択肢」だと感じている。
派遣技術者には「企業は即戦力だけを求める。
使い捨てされるのでは」、あるいは「ずっと補佐的な仕事しかさせないのでは」というイメージを持つ人もいるだろう。
しかし、そうではない。
新卒派遣で来たIT技術者に対して、企業は「単なるアウトソーシングではなく、自社のコア人材候補として期待し、派遣契約を結んでくれている場合が多いですよ」とWIT事業部長は話す。
IT企業にとっては新卒学生の採用や教育をAに肩代わりしてもらい、その人物の仕事ぶりをよく見てから正社員採用できるメリットが大きいのだという。
「もちろん、新しい派遣先を開拓するときはこの仕組みをまず十分理解していただいています。
職場の上司が派遣者を新人としてしっかり育ててくださる風土がある派遣先企業を、今後も増やしていきたいと思っています」派遣先は頻繁に変わるのだろうか。
派遣先とは通常1年間の派遣契約が結ばれている。
契約満了前にAが派遣先の意向と本人の意向をヒアリングし、更新するかどうかを決める。
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